高齢になると便秘になりやすくなる!解決法は

高齢になると、いくつかの要因が重なって便秘になりやすくなります。便秘を放っておくてと、腸閉塞という病気になることもあるので注意が必要です。高齢者が便秘に陥りやすい原因には何があるのでしょうか。

そこで筆者が、高齢者の便秘やその改善方法について紹介いたします。
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高齢者に便秘が多くなるわけは

高齢になると、老化や生活習慣の変化による便秘が起こりやすくなります。高齢者が便秘になりやすい原因には以下のものがあり、対策とともに挙げていきます。

 

食事量の低下や質の変化

高齢になると、体のあちこちに老化が見られるようになります。老化は胃腸などの消化器官にも及び、消化や吸収能力が低下します。そのため、年を重ねると食事量を減る人が多くなるという特徴が。食事の量が減ると腸内の便のカサも減るので、便の回数も減ることがあります。

また、入れ歯など人口歯を利用している人は、噛む力が弱くなることで固い食品が食べにくくなります。固い食品の中には野菜のスジなど食物繊維が豊富なものもあり、高齢者の中には食べるのを避けてしまう人もいるかもしれません。

便秘を予防するためにバランスの良い食事を食べるには、歯の健康を保つとともに、食材を細かく刻んだりするなど調理方法を工夫しましょう。

 

水分補給が十分行われない

ふつう人間の体の水分量が一定の割合に減ると、脳からの指令によりのどの渇きを感じて、水分を取る行動をするものです。しかし年を重ねると、のどの渇きを感じづらくなるため、水分補給が十分行われずに体が脱水傾向になります。

体内の水分が不足すると、便も固くなるので、腸内で長くとどまりやすくなることで便秘になりやすくなります。高齢者では日頃からこまめに水分補給をすることが大切になります。

筋力や運動量の低下

加齢にともない体の筋肉も次第に衰えていきます。特に便秘にかかわりがあるのが腹筋です。高齢者はいきむ時に使わる腹筋の力も弱くなることで、便が出しづらくなります。また高齢になると、足腰に痛みが生じるようになることで運動量の減る傾向にも。

ウォーキングなどの全身運動は、お腹の動きを促進する働きがあるので、便秘の予防にも役立ちます。健康に必要な筋力を維持するためにも、日頃から定期的に運動するようにしましょう。

運動が難しいという人は、腸の形に沿ってお腹をのの字にマッサージすることで、腸の動きを促すこともできます。

 

加齢で腸内環境も悪化する

加齢による体の老化は腸内にも及びます。高齢になると、乳酸菌などの善玉菌が減り、ウエルシュ菌などの悪玉菌が増えるとされています。若い頃よりも善玉菌の数が減って、腸内の環境が悪化することで、便秘になりがちに。

腸内環境の悪化は、がんや生活習慣病など他の病気にもかかわりがあるとされています。腸内環境を良くするためにおすすめなのが、お腹の調子を整える効果のある水溶性食物繊維や乳酸菌が含まれた発酵食品を積極的に取ることです。

水溶性食物繊維はきのこ類や海藻類に多く含まれており、発酵食品はヨーグルトや漬物などの食品に当たります

 

薬の副作用で便秘になることも

高齢になると何らかの健康に問題が生じて、薬を飲む人が多くなります。いくつかの内服薬の中には、副作用に便秘が現れるものも。副作用に便秘を持つ薬には次のものがあります。

 利尿タイプの降圧剤
 降圧剤の中には、排尿を促すことで全身の血液量を減らし、血圧を下げるものがあります。利尿剤により、体の水分が不足しがちになると便が固くなります。
 
 抗うつ剤など向精神薬
 心の病気の治療薬として処方される向精神薬の中には、主にリラックスしたモードである副交感神経の伝達を抑える作用もあります。胃腸は副交感神経の働きによって、活発になるので、便秘になりやすくなります。
 
 モルヒネなど麻薬製剤
 がん末期などの痛みなどのコントロールで使用されるのが麻薬製剤です。麻薬製剤には、腸の動きを抑える作用があるので便秘がちになります。

便秘を改善するために、治療に必要な薬を飲まないというわけにはいきません。内服薬の影響で便秘を起こしている人は、主治医に相談して、便秘薬を処方してもらうようにするとよいでしょう。

 

高齢者の便秘予防には青汁もおすすめ

高齢になると体が衰えることから、なかなか便秘を解消するための理想の生活習慣を過ごすというのは難しいかもしれません。高齢者の人で便秘を予防するには青汁もおすすめです。

緑色野菜を粉末状にしている青汁には、高齢者に不足しがちな食物繊維を補うことができます。また、水に溶かす青汁は水分も一緒に補給できるので、毎日飲むことで脱水の予防にもなります。

便秘に悩んでいる人で、特に健康上の問題がなければ、青汁を試してみてはいかがでしょうか。

 

こんな人は青汁を飲む前に主治医に相談する

健康食品である青汁ですが、健康状態によっては体に影響を及ぼす可能性があります。以下に当てはまる方は、青汁を飲む前に主治医に相談することをおすすめします。

腎臓機能の悪い人
人工透析中の人や、腎臓に何らかの病気がある人の中には、青汁が飲めない場合があります。青汁にはカリウムが豊富に含まれているので、腎臓に負担をかけてしまう可能性があります。

ワーファリンを内服中の人
心臓の病気でワーファリンを飲んでいる人も青汁が飲めないことがあります。青汁には、ビタミンKが豊富であるため、薬の作用を弱めてしまう可能性があります。

 

結論

高齢者は老化による体の機能の衰えや、生活の変化により便秘になりやすい特徴があります。本人だけでなく、周りに家族がいる場合は高齢者の便秘の予防をサポートしていきましょう。

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