使いすぎに注意!便秘に下剤がNGなわけ

便秘で悩んでいる人の中には、下剤を使用して症状を和らげている人もいると思います。下剤にはいくつかのタイプがあり、また便秘の種類にもよって適切な下剤は異なります。さらに便秘を改善するのに一見便利な下剤ですが落とし穴もあります。

そこで看護師である筆者が、下剤を使用するときのポイントについてお伝えします。
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作用を知っている?下剤にも種類がある

便秘の解消に役立つお薬が下剤です。下剤にはお腹の中の作用によりいくつかのタイプに分けられます。

 

塩類下剤

塩類下剤は腸の中の水分吸収を防ぐことで、便に含まれる水分を増やす働きがあります。一般名では、「酸化マグネシウム」です。作用にかかる時間は2~3時間とされており、食後に飲まれることが多い薬です。

商品名:ミルマグ、スラーリア、3Aマグネシア、

 

刺激性下剤

刺激性下剤は腸の動きを促すことで、便の排泄を助けます。作用し始める時間は8~12時間なので、寝る前に飲むのがおすすめです。

商品名:コーラック、タケダ漢方便秘薬

 

浣腸、坐薬

浣腸や坐薬は肛門から直接薬剤を入れて、化学刺激により便の排泄を促すものです。効果が現れるまでの時間は浣腸が5~10分、坐薬が10~15分となります。ただし、浣腸はやり方を誤ると直腸を傷つけてしまう危険性もあり注意が必要です。市販の浣腸薬は少量で挿入する長さも短い安全なタイプになっています

商品名:イチジク浣腸、新レシカルボン坐薬

 

便秘タイプによっても異なる効果のある下剤

便秘の種類によって異なるのが下剤です。下剤の種類によっては便秘が悪化してしまう可能性も。以下に便秘のタイプ別のおすすめの下剤について紹介します。

 

弛緩性便秘

筋力や運動の不足でお腹の動きが悪くなるのが弛緩性便秘です。弛緩性便秘には、塩類下剤で便を柔らかくしたり、刺激性下剤で腸の動きを促すのが効果的です。

 

けいれん性便秘

腸の動きが過敏になっていて、便秘と下痢を繰り返すこともあるけいれん性便秘。けいれん性便秘には下剤を使用するとかえって、症状が悪化してしまう場合があります。そのため、下剤よりもビオフェルミンなどの整腸剤を使用する方が効果を期待できます。

 

直腸性便秘

肛門の手前の直腸に便がたまっている直腸性便秘。直腸性便秘には浣腸で固くなった便の排出を促すことができます。

 

便が出なくても、下剤が使用できないときがある

下剤を使用するときに注意したいのが、病気の症状として現れている便秘です。例えば、腸閉塞では、腸がねじれることなどにより、便が出なくなります。腸閉塞は下剤が禁忌となっている病気です。

腸閉塞ではすでに腸の中の内容物がパンパンの状態。ここに下剤や浣腸を使用すると、腸の内圧がさらに高まり、腸に穴があいてしまう危険性があります。便秘が長く続く場合で、御吐き気や嘔吐がある場合は腸閉塞の可能性もあります。

自己判断で下剤を使用するのではなく、まずは専門医を受診することをおすすめします。

 

下剤の使いすぎがおすすめでない理由

便秘対策に下剤を使用すると、最初はすぐに効果が現れやすいという特徴があります。しかし下剤で注意したいのが使い過ぎないということ。

下剤を使用しすぎると、腸が刺激に慣れてしまい、かえって便秘の悪化を引き起こす可能性があります。下剤の効果が感じられなくなることで、薬の量をどんどん増やしてしまうという悪循環に陥るケースも。

便秘の多くは、食事や運動などの生活習慣の乱れが原因になっていることがほとんどで、まずはこちらから解決するのが大切になります。下剤はあくまで応急処置用として、便秘の症状が苦しいときに使用するようにしましょう。

 

下剤を使用しないためには青汁のおすすめ

便秘の症状を改善するのなら、食事や運動など日頃の生活習慣を正すことが大切になります。しかし忙しい現代人は、理想の生活習慣を理解していても、実際に行うのは難しいということもあるかもしれません。

そんな人におすすめしたいのが青汁です。青汁は緑色野菜の絞り汁を粉末状にしたもので、便秘の改善に役立つ食物繊維を補うことはできます。飲む時には水に溶かすだけでOKなので、忙しい人にもぴったり。

最近では、乳酸菌入りのものや水溶性食物繊維である難消化デキストリンなどを含んださまざまなタイプの青汁も販売されています。自分に合った青汁を選ぶことで、便秘を解消するのに役立てることができます。

今まで下剤を使用していた方も、青汁を試してみてはいかがでしょうか。

 

結論

便秘の解消に便利な下剤は、常用することで便秘をひどくさせる原因となることがあります。下剤はあくまで緊急用に使用するようにして、日々の生活習慣を正すように心がけましょう。

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